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仕組み

ドローンショーの仕組み

夜空に絵を描く数百〜数千機のドローンは、一機ずつ人が操縦しているわけではありません。事前に作った飛行データどおりに、衛星測位で位置を合わせながら自動で飛んでいます。

掲載している日時・会場は、主催者・運航会社の公式発表をもとに確認した時点の情報です。ドローンショーは風や雨で当日に中止・時間変更になることがあります。お出かけの前に、各ページの出典(公式発表)で最新情報を確認してください。

一機ずつ操縦しているのではない

ドローンショーの機体は、あらかじめ作ったプログラム(飛行データ)どおりに自動で動きます。現場では地上のパソコンから機体に信号を送り、全体を制御します。協和産業は「事前にプログラミングした内容を現場ではPCからドローン機体に信号を送り制御」していると説明しており、SkyDrive(ドローン事業は2025年7月にAlterSkyへ移管)も、ショーの一機一機は人の操作ではなくプログラミングで自動で動く仕組みだと書いています。

何千機でも一台のコンピューターから飛ばせます。ギネス世界記録には「1台のコンピューターから同時に飛ばした最多機数(屋外)」という部門があり、2026年2月に中国で22,580機が認定されています。

位置はセンチメートル単位で合わせる

絵柄がずれないのは、屋外ショー用の機体がRTK(リアルタイム・キネマティック)方式の衛星測位を使っているからです。レッドクリフは自社の機体EMO-JPについて、RTK測位によって精度が従来のGPS測位と比べてセンチメートルレベルまで上がると説明しています。ドローンショー・ジャパンの自社機DSJ MODEL-Xの仕様表でも、位置の測り方は「Dual-band RTK-GPS」です。

屋内では衛星の電波が届かないため、この方法は使えません。屋内のショーは会場に置いたアンテナで位置を測るUWB(超広帯域無線)や画像認識で制御し、規模も10〜60機程度と小さくなります(ドローンジャーナル、2026年9月)。広研は、GPSで位置を取るため屋内では開催できないと明記しています。

なぜぶつからないのか

衝突を防ぐ仕組みは、飛ぶ前の設計と、飛んでいる間の見張りの二段構えです。

ただし「絶対にぶつからない」わけではありません。海外では、飛行データの送り忘れや強風で機体が落ちた事故があります(下の「事故から分かること」)。

機体の大きさと性能

機体重さ飛行時間出典
DSJ MODEL-X(ドローンショー・ジャパン)350g最大20分同社製品ページ
EMO-JP(レッドクリフ)530g31〜33分同社製品ページ(ノースドローンショーは540gと表記)
EMO MINI-JP(レッドクリフ・2026年発表)249g最大27分(推奨運用20分以内)同社リリース

機体のLEDは光の三原色の組み合わせで1,600万色以上を出せます(ドローンショー・ジャパン、広研)。

機体は20〜30分台飛べますが、実際のショーは10〜15分程度が一般的です。レッドクリフは「一般的には10〜15分程度が多く」、ドローンショー・ジャパンは屋外ショーの実施時間を「最大15分」としています。バッテリーに余裕を持たせて運用するためで、協和産業は機体を時間差で入れ替えれば15分以上のショーにも対応できるとしています。

演出はどう作るのか

演出は、3DCGソフトで機体の動きと光をアニメーションとして作り、それを機体ごとの飛行プログラムに変換します(LIVeNT、2024年)。オープンソースの3DソフトBlender向けに、ショーを設計するプラグインもあります。

アニメーションの制作にはおおむね1か月かかるとSkyDriveは説明しています。依頼から本番までは、協和産業が「約2ヶ月」、ダスキンが実施の2か月前までに準備を終える進め方を示しており、協和産業は初めての会場では事前調査に時間がかかることがあるとしています。

何機あれば何が描けるかについて、レッドクリフは「100機程度から実施可能」としつつ、立体的なアニメーションやロゴには300機以上、QRコードのような細かい表現には500機以上を勧めています。

飛ばすには国の許可が要る

重さ100g以上のドローンは航空法の「無人航空機」にあたり(2022年6月20日から)、ショー用の機体はすべて対象です。屋外のショーは多くの場合、夜間飛行・目視外飛行・人や物から30m未満の飛行・催し場所の上空の飛行にあたり、国の許可・承認を受けます。

このほか、電波法の手続き、小型無人機等飛行禁止法や自治体の条例で飛行が禁じられた場所の確認、施設管理者との調整も必要です。建物の中での飛行には航空法の規制がかからないため、屋内ショーは国の飛行許可が要りません。

国土交通省が2026年6月に出した「多数機同時運航を安全に行うためのガイドライン(第二版)」は、ドローンショーを対象外と明記しています。ショーは通常の許可・承認の審査で扱われます。

海外の事故から分かること

国内では、国土交通省が公開している無人航空機の事故等報告一覧(2022年12月〜2025年3月分)に、ドローンショーの事故は見当たりませんでした(当サイト調べ)。

よくある質問

ドローンショーのドローンはなぜぶつからないのですか?

機体どうしの間隔を保った飛行経路を事前に作り、衛星測位(RTK)でセンチメートル単位の位置合わせをしながら自動で飛ばしているためです。範囲外に出た機体を自動で戻す仕組みもあります。ただし海外では事故の例もあります。

ドローンショーは何分くらいですか?

運航会社の案内では10〜15分程度が一般的です。機体は20〜30分台飛べますが、バッテリーに余裕を持たせて運用します。

ドローンショーは何機から見られますか?

レッドクリフは100機程度から実施可能としています。立体的なアニメーションやロゴには300機以上、QRコードには500機以上が勧められています。

ドローンはどれくらいの高さを飛んでいますか?

広研は30〜150m、レッドクリフは通常約150m以内と案内しています。150m以上の空域を飛ぶには管制機関との調整が別に必要になるためです。

出典

確認日: 2026-09-12

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